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ブログ第9号:荒尾教室ミニ発表会・2021/3/24(水)

 荒尾(あらお)教室のミニ発表会をお届けしますが、その前に少しだけ荒尾市について紹介させていただきます。
 荒尾市は熊本県の西北端に位置し、北は福岡県大牟田市に隣接します。東には小岱山(しょうだいさん)がそびえ、西には干潟で有名な有明海が広がる風光明媚なところです。荒尾教室は有明海にほど近い荒尾市の施設「働く女性の家」(通称、エポック・荒尾)の2階でレッスンをしています。
 エポック・荒尾から車で約5分(2km)のところに荒尾干潟水鳥・湿地センターがあり、そこにはラムサール条約湿地に登録された荒尾干潟(約1,656ha)が広がっています。単一の干潟としては国内有数の広さだそうです。
 生物多様性保全の観点からみると、人間を含めたすべての生き物はそれぞれに個性があり、直接に、間接に支え合って生きています。荒尾干潟はそうした生物の営みを身近に感じるところとして、そして生きるとは何かという根源的な問題を考える上からも今後益々重要な役割を担っていくのではないでしょうか。(注1)
 日常の喧騒から離れてゆっくりと荒尾干潟(🦆🐚)を眺めるのもいいものですよ。もし行かれたことがない方は、子供さんやお孫さん👦🏻を連れて是非行かれることをお勧めしま~す。

ムツゴロウ
干潟に生息する水鳥の群れ
干潮時の干潟 後方にそびえるのは雲仙普賢岳

 荒尾教室はクロマティックハーモニカ道場・一美塾の開設第一号で、非常に感慨深いものがあります。平成24年(2012年)3月頃、荒尾市中央公民館からハーモニカの講座を開いてもらえないかという依頼があり、この年の6月にクロマティックハーモニカ入門講座(半年間)をスタートしたのでした。そして講座終了後は自主サークルとして継続していましたが、その後お隣のエポック・荒尾に教室を移しました。

 竹山さんが琵琶湖周航の歌を演奏されたので、2009年8月に開催された和谷泰扶先生のハーモニカ・サマーセミナーに参加したときに撮った琵琶湖の写真を掲載しています。サマーセミナーには2004、2005,2007,2009年の4回参加しました。写真と荒尾教室とは直接関係はありませんが、このサマーセミナーは私のその後のハーモニカ人生に大きな影響を与えました。そして余談ですが、琵琶湖は日本で最後の大会となったトライアスロン大会アイアンマンジャパンin琵琶湖(1997年)に出場した思い出の地であり、また西日本ハーモニカコンテストのデュオ部門で第1位(2006年)を取ったのが滋賀県立芸術劇場・琵琶湖ホールでした。サマーセミナーの会場・のぞみ荘(滋賀県母子福祉施設)と琵琶湖ホールは500mほどしか離れていません。

 2004年のサマーセミナーでは念願だったタンブロック奏法を竹内直子先生(プロのクラシックハーモニカ奏者。ドイツのトロッシンゲン在住)に教えていただきました。アイアンマンジャパンin琵琶湖の大会は、前日からの台風の余波で最初のスイムが中止となるなど波乱の大会でした。これについては今年出版を予定している「Step by Step Chromatic Harmonica」(教則本)で詳しく述べたいと思います。堅苦しい話ばかりでは飽きると思いますので、トライアスロンの話も少し取り入れる予定です。アイアンマン中島が登場しますので、乞うご期待!!

 サマータイム(渡邉博昭さん:荒尾教室) 渡邉さんの演奏には随所にベンドやビブラートが入り、サマータイムの持つ気怠い曲想がよく表れています。
 因みに渡邉さんはスイムのインストラクターで、小学校の先生を定年退職後、ワタナベスイミング🏊を設立され、現在、幼児から高齢者を対象に水泳の指導(個人レッスン)をされています。泳げない人、息継ぎができずに挫折した人は渡邉さんの指導を受けたらどうでしょうか。ハーモニカも水泳も”習うより慣れろ!”が通用しない世界。ちゃんとした指導を受けないと上達しません。皆さんがハーモニカで人生が変わったように、水泳で人生が変わるかもしれませんよ。
ワタナベスイミングのホームページ
ワタナベスイミングのブログ
 琵琶湖周航の歌⛴️(竹山祐一さん:荒尾教室)竹山さんの演奏は、特にビブラートと音の減衰の仕方が素晴らしいですね。音を伸ばすところでビブラートをかけながら音量を微妙に変化させ、時折軽いベンドをかけながら音の終わりでスゥーと減衰させるという絶妙な音のコントロール。体や腕、指の一部に少しでも力が入っていればこのような演奏はできません。そしてこのテクニックは、最初に楽譜ありきの練習ではなかなか身に付かないと思います。実際、竹山さんは徳永延生先生の模範演奏を何度も聴いてその音に近づけようと努力されています。そして今では、徳永先生の演奏を基本としながらも、竹山さん独自の演奏スタイルが出来上がっているように思います。これからさらに進化していくことを期待しています!
サイクリングを楽しむ若者。琵琶湖の周りは自転車専用道が整備されており、うらやましい限りです。
1997年アイアンマンジャパンin琵琶湖
2009年8月8日和谷泰扶先生の琵琶湖サマー・セミナーにて、中央は中島、後方は琵琶湖の遊覧船ミシガン。滋賀県と友好姉妹都市であるアメリカ・ミシガン州との国際親善を祈念して、ミシガンと命名されたそうです。
 別れの曲(本多洋子さん、荒尾教室)本多さんは久留米教室の草場若菜さんとテニス友達で、草場さんの勧めで2年前に荒尾教室に入会されました。レッスンの度に上手くなられているのが手に取るように分かります。先生!ここはどうやって吹くんですか?と質問✋をされることもしばしば。非常に練習熱心で、特に小さな音を大事にして表現力豊かな演奏をされます。荒尾教室の先輩方もうかうかしてはおれないですね。😬
エーデルワイス🌼(荒木勇伍さん:荒尾教室) 同じ荒尾教室の荒木薫さんはお母さんで、今日はあいにくの用事でお休みをされました。勇伍さんは礼儀正しい好青年です。基本を大事にして練習されます。お母さんとのデュオ演奏を是非見たいものです。この調子で頑張ってください!! 
※録画したこの日、荒尾教室の武田昌江さんと荒木薫さんは用事のためお休みされました。

一美塾アーカイブス:荒尾干潟での演奏(2019年10月27日)

 2019年10月27日(日)に行われた第3回荒尾干潟サンセットカフェ&コンサートにて(荒尾干潟水鳥・湿地センターの真ん前) 後方の山が雲仙普賢岳 荒尾市より出演依頼を受け、荒尾教室ビーンズクラブとして出演したときの様子です。干潟をバックにソロ演奏、アンサンブル演奏を披露しました。
 中央の向かって左から清水由美、荒木勇伍さん、荒木薫さん、竹山祐一さん、武田昌江さん、私(中島一夫)の6人がお揃いの黒いユニフォームを着て立っています。アントニオ猪木ばりの赤くて長いマフラーを首にかけているのが分かるでしょうか。この日は後ろのTシャツが風🍃で大きくなびいているように強風でしたが、天気も良く気持ちよく演奏できました。大善寺教室の内田さんご夫妻が久留米からわざわざ応援に駆けつけてくれました!!😊
私たちの演奏の後に行われた花音デュオ(向かって左:古木芳江さん、右:日高洋子さん)のオカリナ演奏。古木さんは荒尾教室・武田昌江さんのお姉さんです。大勢の前での演奏は相当度胸のいることですが、プロ並みの演奏でした。武田さん自身もオカリナをされますが、この日はハーモニカ演奏の後だったため、演奏はされませんでした。

一美塾アーカイブス:クロマティックハーモニカ入門講座の発表会
(2012年12月8日、荒尾市中央公民館)

荒尾教室発表会2012年12月8日荒尾市中央公民館

注1

 私(中島)の以前の職場は福岡県庁でした。在職中に通算で約5年間、野生鳥獣保護の仕事に携わりました。保護の仕事というと何かほのぼのとしたイメージがありますが、現実はそうではありません。狩猟免許試験の実施、狩猟免許取得者に対する免許更新時の講習、鳥獣保護区の指定や更新、有害鳥獣捕獲に関する仕事もありました。

 有害鳥獣という言葉を聞かれたことがあると思います。農産物を荒らすから有害鳥獣、アパートのベランダで鳩がフンをするから有害鳥獣、カラスがゴミをあさったり収穫直前の果実を食べたから有害鳥獣、ゴルフ場のコースにイノシシが現れて人を襲ったから有害鳥獣といった具合です。
 しかし冷静に考えると、これらの原因のほとんどは人間側にあることが分かります。量販店でネットを買いベランダに張れば問題は解決します。ネットは2~3千円ほどです。野生鳥獣は生きていくために自然にあるものをただ食べているだけです。イノシシからすると、たまたま迷ってゴルフ場のコースに入ったら人間がいて、殺されると思いパニックになり体当たりしただけの話です。ゴルフコースに入れないように、経営者がコースを作るときに強固な防護柵をしていたらこんな問題は起きないはずです。ゴルフ場の経営者に原因があることを、さもイノシシに原因があるかのように問題をすり替えています。
 そもそもゴルフ場を作るときに、その周囲にイノシシは生息しているのか、生息しているなら危険防止のための防護柵を張るのにいくらの費用がかかるのか、これらを含む支出とゴルフ場の収入とを勘案してはたして経営が成り立つのかということを最初に考えておくべきですが、ややもすればこれらの経費に目をそらしている場合があるのではないでしょうか。このような安易な経営感覚こそ問われるべきだと思います。

 しかし、今の日本では、一部の人間側の論理が優先して、野生鳥獣が肩身の狭い思いをしているというのが現状です。このブログでは今後、これらの問題を取り上げていきたいと思っています。皆さんもこれを契機に野生鳥獣との関わり方を考えていただければ幸いです。

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