お電話でのお問い合わせ070-5810-9958
このブログの概要は以下のとおりです。内容がかなり長くなりますのでゆっくり読んでください。
目的の項目へジャンプしたいときはその項目をクリックしてください。
①西日本ハーモニカコンテスト結果報告
②7月31日 いざ大阪へ!! 苦しかった練習の日々を振り返る
③7月31日 コンフォートホテル堺にチェックイン
④ホテルにて最後の追い込み
⑤コンテスト当日 ホテルにて(ハーモニカ点検に悪戦苦闘)
⑥いざ出陣!! コンテスト会場:フェニーチェ堺
⑦本番直前の練習(控室で)
⑧表彰式
⑨賞状と盾
⑩コンテストを振り返って
⑪練習風景
⑫演奏曲の解説
・Fly Me To The Moon
・巣立ちの歌
・小さな世界(It’s a Small World)
第13回西日本ハーモニカコンテストは予定どおり大阪府堺市のコンサートホール・フェニーチェ堺(小ホール)において8月1日に開催されました。結果は以下のとおりでした。
●クロマティックハーモニカ・ソロ(ジャズ・ポピュラー)部門
吉村幸子さん 銀賞
●小アンサンブル部門 久留米サンフレンズ(巣立ちの歌) 第2位
1st 徳永孝子、山下トモ美
2ndの1 菊次君香
2ndの2 草場若菜
3rd 久保田敏子、原田秀徳
●大アンサンブル部門 アンサンブル一美塾(小さな世界 It’s a Small World) 第3位
指揮者:清水由美
1st 徳永孝子、平嶋雅之
松本豊太郎、山下トモ美
吉村幸子、(渡邉 満子)
2nd (財津真由美)、高木美和
中野小夜子
3rd 菊次君香、堺峯子
草場若菜
4th 江﨑尚美、久保田敏子
原田秀徳、福永広顕
※()内は家庭の事情等で出場できなかった方です。
最後まで練習に参加してしていただき、本当に有り難うございました。
まずは1年以上に渡りコンテスト出場を目指して頑張ってこられた17名の皆さん、本当にお疲れ様でした。コロナ禍の厳しい状況の中、地元ではなく大阪での開催に躊躇されたこともあったでしょう。家族の反対もあったものと推測します。
しかしこのような中で西日本ハーモニカコンテスト出場を目指す!!という一美塾の趣旨に賛同され、最後まで行動を共にしていただいたことに対し、厚くお礼申し上げます。そして出場する私たちを直接、間接に応援してくれた一美塾の皆さん、その他多くの方々に心よりお礼申し上げます。
7月31日、JR羽犬塚駅から10時6分の列車に乗車。そこでチャント教室のメンバー2名(堺峯子さん、清水由美講師)と合流する。JR久留米駅で新幹線🚅に乗り換えて、ここで久留米教室のメンバー6名と合流。次の新鳥栖駅で佐賀教室の吉村幸子さんが合流し、新幹線は一路大阪へと向かう。
新幹線に乗るのは久しぶり。徳永延生先生のレッスンを受けていた頃にはよく利用していたので10年以上前ですね。気分も高揚し何だか修学旅行のような気分で~す😀。流れる景色⛰🏢🏡を時折眺めながら、これまで歩んできたコンテストへの道のりを振り返る。
・2日に1回の練習を敢行
長かったなあ~。昨年開催予定だったコンテストはコロナ禍により今年に延期され、練習も1年以上の長丁場に。特にこの1ケ月間は実践を想定し大牟田文化会館・音楽室に場所を変えての練習で、2日に1回の強行軍。都合の付く日に参加してくださいと言ったものの、17名の皆さんには相当のプレッシャーになったと思います。
・演奏は暗譜が必須
本番では暗譜で演奏することに決めていました。楽譜を見て演奏すればハーモニカとマイクの間に楽譜が介在するためマイクからの距離が30cm以上離れてしまいます。そうなるとマイクはハーモニカの音を収音せず音量が極端に落ちてしまいます。また楽譜を見ていてはその曲に自分自身の気持ちが入りません。だから暗譜は必須です。
しかし、コンテストでの演奏は暗譜で!!とレッスンのたびに言うのですが、対岸の火事というか、糠に釘というか、なかなかこれが浸透しません。こちらも根負けして、もうどうでもいいかと正直言って投げやりな気持ちになったことも。しかし、コンテスト間近になると私の気持ちを察してくれて、全員暗譜で演奏できるようになりました。
演奏曲「小さな世界」は♩=110でテンポも速く、2nd・3rd・4thは似たようなフレーズの連続。1つでも音を外してそこで止まれば途中で入るのが難しい曲で、無理して演奏を続ければ全体のリズムも狂ってしまいます。だからこの曲を暗譜で演奏することは危険な賭けでもありました。これを克服するためには練習を積み重ねるしかなく、このことも大きな心の負担になったに違いありません。
演奏に夢中になっているとハーモニカとマイクの距離がすぐに離れてしまいます。そこで練習では、ハーモニカとマイクの距離が20cm以上離れないように反復練習をしました。
・舞台上に専門スタッフがいなければ、マイクスタンドの高さ調整は誰もしてくれない
マイクスタンドの高さの調整も非常に重要で、前述したようにマイクスタンドの高さが適切でなければハーモニカとマイクの距離が離れ過ぎてしまい、それは全体の音量にも影響し致命的となります。
本番では舞台上に専門スタッフがいれば、てきぱきとマイクの高さ調整をしてくれるでしょう。しかしボランティアスタッフであればそうはいきません。演奏者の前にただ置くだけで高さの調整はしてくれないかもしれません。仮にしてくれたとしても、かなりもたつくでしょう。調整にもたついていると、見切り発車で演奏開始ということにもなりかねません。そうなると演奏はグチャグチャに。後の祭りで失意のうちに舞台を降りるという最悪のシナリオも十分想定されます。
そこで舞台上のスタッフは当てにせずに各自が自分自身でマイクスタンドの高さを瞬時(20秒以内)に調整できるよう繰り返し練習しました。
・モチベーションの維持とさらなるレベルアップを図る
2週間前(7月14日、15日)には徳永延生先生を招聘しての特別レッスン。モチベーションを維持し、さらなるレベルアップを図るために先生にお願いして福岡まで来てもらいました。そして1週間前にコンテストの前哨戦として第21回発表会をおりなす八女で開催。発表会の参加費用を抑えるために、音響機器はすべて持ち込んで自分たちで操作を行い、コンテスト本番の雰囲気を醸し出すために照明だけは施設側にお願いしました。
・これまでの苦しい練習を振り返る
このように用意周到な準備をし、着実にスケジュールをこなしてきた今回のコンテスト。しかし指導を受ける側としては精神的にも相当きつかったと思います。このような状況の中、嫌な顔一つ見せずに付いてきてくれた17名一人一人の顔を思い浮かべると熱いものが流れてきました。😪
そんなことを考えながら明日のコンテストのイメージを描いているうちに13時28分、定刻どおり新大阪駅に到着。ここから列車を乗り継いで宿泊先のコンフォートホテル堺へ向かいます。
14時53分 コンフォートホテル堺に到着!! このホテルに全員宿泊します。平嶋雅之さん(天神教室)はすでにホテルに到着されていたため、残る後発組5名を待ちます。
夕食後、休憩する間もなくさっそくホテルの会議室を借り切って最後の追い込みです。18時から21時までみっちり練習しました!!
20時26分録画 音は一切加工していません。
向かって左より原田秀徳(3rd)、久保田敏子(3rd)、山下トモ美(1st)、徳永孝子(1st)、草場若菜(2ndの1)、菊次君香(2ndの2)
後列向かって左側男性は福永広顕(3rd)、右側は松本豊太郎(1st) 正式メンバーは前列の6名、後列のお二人にはいつも陰からサポートしていただきました。(敬称略)
19時38分録画 音は一切加工していません。明日出場するフルメンバー15名(指揮者含む)です。全員楽譜は見ていません。この曲は中途半端な暗譜で演奏すれば、途中で音を外したりリズムが乱れてしまい演奏自体がグチャグチャになります。完ぺきな暗譜が求められます。
部屋の奥が低音部(4th)のパート。録音した場所から遠く離れていたので、低音部の音量が若干小さくなっています。
11時9分録画 本番直前の演奏(控室にて)
13時21分録画 本番直前の演奏(控室にて)
13時42分録画 本番直前の演奏(控室にて)
1年延期となったコンテストによって長期に及んだ練習でした。そして決勝ライブに進むことができ、実際に本番の舞台に立てたことに感謝したいと思います。大阪府は8月2日から緊急事態宣言が発せられることに。これが8月1日からだったら中止となっていたかもしれません。
コンテスト本番では吉村幸子さん(クロマティックハーモニカ・ソロのジャズ・ポピュラー部門)、久留米サンフレンズ(小アンサンブル部門)、アンサンブル一美塾(大アンサンブル部門)の皆さんは、大きなミスもなく日頃の成果を十分に発揮してくれました。
今回私たちが出場した西日本ハーモニカコンテストは「西日本」と銘打っていますが、コンテストの応募要領では西日本地域以外の者でも応募できるとしています。すなわちエリアは日本全国ということになります。年齢制限もありません。ですからハーモニカさえ持っていれば誰でも応募できます。そういう意味において、このコンテストは日本一を競う大会と言っても過言ではありません。
出場された17名の皆さんへ
一美塾として初めて臨んだコンテスト。7月はほぼ2日に1回の練習でしたね。それも本番を想定しての実践練習で、気を抜くことはできません。正直言って練習は相当きつかったと思います。そして暗譜で臨んだ舞台。果敢にチャレンジする皆さんの姿を終始客席で観ていた私は、胸の高鳴りを抑えることができませんでした。皆さんたちの姿を誇らしく思いました。1年以上に渡ったコンテストへの長い道のり、本当にご苦労様でした。
コンテストの応援に駆けつけていただいた方へ
今回のコンテストにはるばる福岡から応援に駆けつけていただいた松本豊太郎さん(久留米教室)の奥様、ご子息ご息女夫妻とお孫さん、石原美佐子さん(天神教室)、文屋功さん(北九州教室)。遠いところ応援に駆けつけていただき大変有難うございました。出場した私たち全員の大きな励みとなりました。
コンテスト出場を記念して
コンテスト出場を記念して”出場記念集”の作成を予定しています。現在、出場された方にレポートの作成を依頼していますので、出来上がり次第このホームページにアップします。楽しみにしておいてください。🙂
指導者の目から見た今回のコンテスト
今回のコンテストを指導者の立場から見たとき、審査基準の曖昧さや音響の不手際等が非常に気になりました。このことについてはまた別の機会に述べることとします。
吉村幸子さん(佐賀教室)Fly Me To The Moon
大牟田文化会館・音楽室での練習です。(2021年7月30日 4:29 p.m.)
久留米サンフレンズ(久留米教室)巣立ちの歌3重奏(2021年7月27日 2:21 p.m.)
左から原田秀徳、久保田敏子、山下トモ美、徳永孝子、草場若菜、菊次君香(敬称略)
アイ&カルチャー久留米での練習風景です。レッスン日は第1・3土曜日の月2回です。コンテスト前は特別レッスンを数多く入れて腕を磨きました。この日は通常のレッスンではないので調理室を借りての練習です。
アンサンブル一美塾 小さな世界4重奏 Its a Small World(Quartet)
大牟田市多目的交流施設えるるにて 2021年4月25日 1:42 p.m.
西日本ハーモニカコンテストに応募するために録音したときの練習風景です。録画の時間は22分です。
徳永延生先生の特別レッスン時の練習風景です。先生のアドバイスで曲に一段と磨きがかかりました。音楽サロン・チャントにて(2021年7月14日 3:43 p.m.)
【吉村幸子さんのコメント】
3年ほど前に、福岡県大牟田市で徳永延生先生のライブがあり、演奏終了後、先生のCD「Day Break」を購入しました。その中の1曲「Fly Me To The Moon」に聞き惚れ、いつかこの曲を吹けるようになりたいという夢ができました。
ところが、このCDにもちろん譜面はなく、演奏することを半ば諦めていました。そして昨年、春頃にこの曲を吹くためにはやっぱり自分で譜面を作るしかないと思うようになり、鉛筆と消しゴムを繰り返しながら、採譜しました。はじめはCDに合わせて吹くだけで嬉しかったものの、だんだんとこのアレンジをバックに実際に吹きたくなりました。
中島先生に相談したところ、なんと徳永先生に連絡して下さり、おかげさまでそのカラオケCDが手元に、そして編集までしていただいたCDで、昨夏の発表会に続き、先日(7月18日)開催された第21回発表会でも演奏することができました。
またラッキーなことが続き、全く想像もしていなかった展開で、今回、西日本ハーモニカコンテストに出場させていただきました。先生方のきめ細かい御指導やお力添えに心より御礼申し上げます。
「Fly Me To The Moon」は、1954年にバード・ハワードによって作曲された楽曲です。
歌手ケイ・バラードによって初めてレコーディングされて以来、現在に至るまで様々なアレンジ・カヴァーをされています。
ジャズにおいてもスウィングやボサノヴァのアレンジで、ジャムセッションなどでよく演奏されるスタンダード曲となっています。
Fly me to the moon
Let me play among the stars
Let me see what spring is like
On a-Jupiter and Mars
私を月まで連れて行って
星の海で遊ばせて
見せて欲しい どんな春なのか
木星と火星に訪れるのは
In other words: hold my hand
In other words: baby, kiss me
言い換えるなら この手を握って
ようするに ねえ キスをして
Fill my heart with song
And let me sing for ever more
You are all I long for
All I worship and adore
この心を歌で満たして
歌わせて ずっといつまでも
貴方は私が待ち焦がれいた
賛美と敬愛の全て
In other words: please, be true
In other words: I love you
言い換えるなら 本気になって
ようするに 貴方を愛してる
この曲を私が知ったのは、和谷泰扶先生のサマーセミナーでした。このセミナーには2004年から参加。2009年のセミナーでこの”巣立ちの歌”という曲を知りました。聴いたら涙が自然と出てくるこんないい曲が日本にあったんだなと思ったものです。セミナーでは参加した皆さんと3重奏の練習をしました。
私もいつかこの曲を自分自身で編曲して合奏をしたいなあというおぼろげな願望がありました。あれらか12年。あのサマーセミナーに参加していなかったらこの3重奏は生まれていなかったと思います。私にとっては特別な思い入れのある曲です。
今回、久留米サンフレンズは第2位でしたが、私が審査員であったら間違いなく第1位です!!客席で聴いていて全体の音量も申し分なく、音が太くて安定していました。2コーラス目も軽快でうきうきするような感じが十分に出ていました。演奏が終わって客席の後ろの方から「この曲はいいね!!」という声が聞こえてきてうれしかったです。
編曲に当たっては有江園子先生と師匠である徳永延生先生の貴重なアドバイスをいただきました。
歌:合唱曲
作詞:村野 四郎
作曲:岩河 三郎
花の色 雲の影
なつかしいあの思い出
過ぎし日の窓にのこして
巣立ちゆく 今日の別れ
いざさらば さらば先生
いざさらば さらば友よ
美しい明日(あす)の日のため
風の日も 雨の日も
励みきし学びの庭
かの教え胸に抱(いだ)きて
巣立ちゆく 今日の別れ
いざさらば さらば先生
いざさらば さらば友よ
輝かしい明日の日のため
小さな世界(It’s a Small World)(イッツ・ア・スモール・ワールド)
作詞:シャーマン兄弟(The Sherman Brothers)
1962年、ディズニーの音楽作家シャーマン兄弟(ロバート・シャーマン、リチャード・シャーマン)が、「Children of the World」と仮称されていた新アトラクションにテーマソングが必要だと考え、It’s a small world(after all)を書き下ろした。
当初のバージョンは現在とは編曲が異なりスローバラードだったが、プレゼンを受けたウォルト・ディズニーの希望により、陽気でテンポの速い編曲になった。
ウォルトはこのテーマソングの出来に喜び、アトラクション名をChildren of the WorldからIt’s a small worldに改名した。
この曲は徳永延生先生編曲のものに私が2コーラスを追加して作った曲です。
この曲を聴いて九州ハーモニカ連盟主催の定期演奏会で演奏しようと思いました。曲が2分40秒と定期演奏会で演奏するにはちょっと短かったので、2コーラスを追加して全体で3分30秒としました。この曲のうきうきするような曲想を失わないように配慮しました。編曲に当たっては、巣立ちの歌と同様、有江園子先生から貴重なアドバイスをいただきました。
It’s a world of laughter
a world of tears
It’s a world of hopes
a world of fear
笑いの世界 涙の世界
希望の世界 恐怖の世界
There’s so much that we share
That it’s time we’re aware
It’s a small world after all
私達はたくさん共有してる
気づくべき時がきたんだ
結局は小さな世界なんだって
It’s a small world after all
It’s a small world after all
It’s a small world after all
It’s a small small world
結局は小さな世界
小さな 小さな世界なんだ
There is just one moon
and one golden sun
And a smile means
friendship to everyone
月はただ一つ
輝く太陽も一つ
笑顔はみんなへの友情
Though the mountains divide
and the oceans are wide
It’s a small world after all
山々は分かれ 海は広いけど
結局は小さな世界なんだ
It’s a small world after all
It’s a small world after all
It’s a small world after all
It’s a small small world
結局は小さな世界
小さな 小さな世界なんだ