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猪俣 泰夫(筑紫野教室) (観客として参加応援)
江﨑 尚美(チャント教室) 1st
福永 広顕(久留米教室) 1st
中野 小夜子(天神教室) 2ndの1
高木 美和(龍田教室) 2ndの2
久保田 敏子(久留米教室) 3rd
原田 秀徳(久留米教室) 3rd
文屋 功(北九州教室) 3rd
中島 一夫(講師) 1st
令和3年10月16日 猪俣泰夫
当日は天気も回復して、南国宮崎にて開催されたフェスティバルは、午前十時から午後五時迄の六時間(昼食休憩一時間)66曲に及び、すがすがしい演奏に一日堪能しました。
アンサンブルは十組が出場しましたが、一美塾の「巣立ちの歌」が音量、音色、ハーモニーとも一番良かったと思いました。
ソロ演奏はレベルが高く、「第一部」では、③栄冠は君に輝く(那須悟)、⑫影を慕いて(兒玉幸一)、⑲帰れソレントへ(高橋一身)、㉖ベサメムーチョ(八尾裕子)、㉝「青葉の笛」幻想曲(文屋功)、㉟川の流れのように(中島一夫)、㊱今週の明星の歌(井上博昭)、㊲「出船」夜想曲(作田嘉余子)
そして「第二部」では、ロングロングアゴー変奏曲(高橋早都子)、剣の舞(Bom×Boa)、浜辺の歌(浅見安二郎)が特に印象に残りました。
当日はお疲れ様でした。
<私の一首>
アンサンブル一美塾生のハーモニカ「巣立ちの歌」に大拍手する
(令和3年10月26日 記)
チャント教室: 江﨑尚美
今年の8月に大阪府堺市で開催された西日本ハーモニカコンテストに続き、今回は宮崎でのアンサンブル演奏での出場。大阪でのコンテストと違いフェスティバルでの演奏。気持ち的にも少しリラックス感がある。とはいうものの中島先生による練習は相変わらず厳しい。私は1stパートを受け持つことになった。メロデイ演奏は初めてである。演奏曲「巣立ちの歌」の出だしの音は私が担当することになり緊張したが、中島先生の愛憎ある指導で何とか他のメンバーの演奏についていけるところまで練習ができたのではないかと思いつつ、宮崎市に向かった。
往復を高速バス🚌を利用した。約4時間のバス旅で少し腰が痛くなったが、車窓を流れる景色は夏から秋への移ろいを感じさせるものであり十分旅気分を味わいつつJR宮崎駅に到着。そのままホテル🏨に向かった。メンバーと合流しホテルで最後の練習。明日が本番ということで熱が入る。練習後の食事(飲み会)が頭をちらつくが、それを振り払って繰り返し練習。さあ終わった!!さっそく足取り軽く繁華街に繰り出す。最初の乾杯のビール🍺が美味しいこと。メンバーとこうして充実した楽しい時を過ごせることに幸せと感謝と明日への覚悟を再確認した。
当日は会場でのリハーサルができる幸運に恵まれた。後は出番を待つばかりである。また、猪俣さんが会場へ応援に来ていただき有難い力をいただきました。
我々は第一部、18番「巣立ちの歌」での演奏、何とか無難に演奏ができたのでは。中島先生からは合格点をいただき、ただただ感謝と安堵。私は翌日朝、予定があり、そのままバスで帰路につきました。
今年はコロナ禍の中、大阪、宮崎とあわただしい中での演奏を経験させていただき、忘れられない年となりました。これもクロマティックハーモニカに縁をいただいた賜物です。
最後に、今回の主催者並びに関係者の方々、そしてご指導いただいた中島先生、清水先生、演奏したメンバー、一美塾の皆さんに深く感謝いたします。ありがとうございました。
宮崎市でのハーモニカフェスティバルに参加して
久留米教室:福永 広顕
「また行くの⁉」家族の呆れた声を背に「今回は宮崎だし、コロナ感染は時期的にも地域的にもリスクは低いけん、大丈夫!」と、自分にも言い聞かせて出かけました。
開催前日ホテル食堂で、また開催当日には会場で、中島先生が納得?いくまで音合わせを行いました。
今回は、コンテストと異なりリハーサルも出来ましたが、会場の宮崎市民プラザ「オルブライトホール」は(小ホールにしては)広々していて音響設備も良くモニター(スピーカー)🔊も舞台前に3列並びアンサンブルでの他奏者の音もよく聞こえて、その効果を初めて実感しました。
「巣立ちの歌」は今年4月以降、大阪でのコンテストに向けた猛練習を久留米教室等で何度か、参加させていただきました。その時は3rd担当でしたが1stもそれなりに練習していたので、今回の1st担当でもリズムに乗れたと思います。また中島先生はじめ経験豊富な猛者達に囲まれて、ストレス少なく舞台に立つことができました。
ソロでは、中島先生、文屋さんも普段と変わらぬ演奏で聴衆席から大きな拍手👏、感嘆の声も聞こえてきたのが印象的でした。午後の部プロ演奏者達の演奏も最後まで聴くごとができました。上手なのは当然ですが、パフォーマンスでも引き付けるのは、さすがです。
最後にこのフェスティバルに参加手続き(宿泊も含め)していただいた中島先生、また開催運営に当たられた主催者、感染予防に尽力された現地スタッフ💁♂️の方々に感謝いたします。遠路応援に駆けつけてくれた猪俣さん、ありがとうございました。
終了後、その余韻のままに同行者達と宮崎市の夜の繁華街で食事会を堪能した小旅行でした。
演奏会&ぶらり旅
天神教室:中野 小夜子
複音ハーモニカの魅力をたっぷりと楽しめた、宮崎国民文化祭ハーモニカフェスティバルでした。
出演者の大部分が複音ハーモニカの無伴奏で、音色が際立つためごまかしがききません。個性あふれる演奏の数々に拍手・感動の連続でした。
私たち一美塾アンサンブル8名も無伴奏で「巣立ちの歌」を演奏しました。宮崎の方たちにクロマティックハーモニカの良さを伝えられたでしょうか?
今回の出演にあたり、衣装は上下とも黒っぽくしようと皆で決めました。黒・グレー・紺など組み合わせは自由です。これが大正解でした!私が会場に着くや高木さんが「中野さーん、どこのグループも上が白で下が黒の人でいっぱいですよ。よかったですねー、私たち!」と言いました。その通りで周囲は制服みたいに白黒の人たちばかり、グループごとの見分けがつきません。(笑)曲にもよりますが上が黒・下が白でもいいし、またはモノトーンなら組み合わせ自由などにすれば、手持ちの服でも個性が出せると感じました。
4回の練習(於久留米/チャント)・大会前夜の練習・当日のリハーサルを通して、自分のセカンドパートの役割や合わせ方を細かく習いました。
本番はみんな落ち着いて吹け、全員の力が一つの曲にまとまりました。「この曲を観客に伝えたい」という熱い思いが自然にわいてきて、自分でも少し驚きました。中島先生より「本番が一番よかったよ」とのお言葉を頂き、全員ニコニコ顔🙂になりました。中島先生の「川の流れのように」は、圧巻の雰囲気で会場を魅了!複音ハーモニカソロの文屋さんも堂々たる演奏をされました。当日はるばる応援に来てくださった猪俣さんの笑顔も優しくて、心よりお礼を申し上げます。🙇♀️
さて・・・大会翌日はぶらり旅です。児湯郡の高鍋城址🏯に登りました。(二段城なのでふうキツイ!)
頂上で思いがけず、おめでたい花・紅白の「水引草」をみつけ、うれしくて写真を撮りました。
午後はローカルな日南線(窓は手動式)で青島神社⛩️参拝。海岸で縁起の良い「タカラ貝」🐚を1時間もかけてやっと1個みつけました。青島は隆起海床に貝殻が付着してできた島なので、きれいな貝殻がいっぱい出てきて楽しかったです。鬼の洗濯板はやはり面白い風景で、風が強かったため太平洋の波しぶきも豪快で、いくら眺めても飽きずスカッとしました。 演奏会&ぶらり旅、これからも続けていけたらいいなあ!
龍田教室:高木 美和
*巣立ちの歌でフェスティバルへ参加
宮崎ハーモニカフェスティバルの1日は、朝から夕方までハーモニカの音色に浸る事が出来、本当に幸せな1日でした。 一美塾の出番は一般の部前半の最後でした。今回は不思議な事に、演奏が終わるまで全く緊張しませんでした。その理由を自分なりに考えてみました。
1.私たちの前に演奏された方々が皆様堂々と披露され、その雰囲気に上手く乗る事が出来た。2.当日朝のリハーサルで私が第2メロディの出だし2小節が上手くいかなかったので、開演前の時間で原田さんと打ち合わせをしていると、中島先生が近づいて来て下さり、第2メロディの入りの所を中心に最終練習をご指導下さった。3.前日の夜、夕食を兼ねて皆様と楽しい時間を過ごした。 これらの事が総合的に働いたのでしょう。演奏中も巣立ちの歌のハーモニーを感じる事が出来ました。
個人の反省は沢山あります。特に3度奏法は、巣立ちの歌に合った音色を出す吹き方を度々ご指導戴きましたが、習得出来ないままでした。これから頑張りたいと思います。 わずか1ヵ月の練習でしたので、全体の完成度もまだまだでしょう。でも、そういう未完成な事が次への意欲に繋がっています。 フェスティバル第2部のプロの方々の演奏も満喫し、会場を出てすぐ横を流れる大淀川を眺めました。音楽で満たされた心と同じような穏やかなオレンジ色の夕陽が川面を照らしていました。
*3日目、鹿児島観光
今回は、熊本↔️鹿児島間を新幹線🚄、鹿児島↔️宮崎間を特急🚆利用という旅でした。宮崎2泊の後の3日目は、久保田さん、原田さんと一緒に10時台の『きりしま』で宮崎を後にし、午後の半日鹿児島を観光しました。 鹿児島中央駅🚉に到着後、観光スポットを周回するバス『カゴシマシティビュー』🚌に乗車し、仙巌園(磯庭園)へ行きました。
まずはランチ。建物2階にある御食事処に入り、桜島側が全面ガラス張りの最高の景色の中で、奄美名物鶏飯セットを頂きました。 今回仙巌園で、約30年を経て果たせた事があります。それは、灰をかぶらない紫芋アイス🍧を食べられた事。約30年前、友人2人と訪れた時、紫芋アイスを手にして歩き出した途端アイスの表面がさーっと灰色になり、友人と大笑い😊。その日は朝から灰が積もっていました。今回は桜島から全く煙が出ていない事を確認して購入。最後まで綺麗な紫色のまま食べる事が出来ました。 久保田さんは芋焼酎アイスを買われたので分けて頂きましたが、これがとても爽やかで美味でした。
仙巌園から再びシティビューに乗り天文館で下車、照国神社⛩️を参拝しました。 大きな鳥居を過ぎると中央に「斉鶴」と名付けられた、羽を広げた鶴の形を模したイヌマキの木があり、惹きつけられました。調べると、元々日置郡に1800年代に植えられたものを移植したとの事。造形の美しさに斉彬公を敬う気持ちが伝わってきました。 天文館のアーケードに戻り夕食。さすがに炉端の煙に誘われる事はなく、さらりとざる蕎麦を胃におさめました。 鹿児島中央駅で新幹線を待ちながら行き交う人の服装を見ると、2日前とがらりと変わっていました。中には厚手の上着や暖かいベストを着た人も。 やっと秋本番になった様です。 またハーモニカ頑張ります。
久留米教室:久保田敏子
10月16日(土)~宮崎ハーモニカフェスティバル2020にハーモニカ一美塾・中島先生と生徒7名で参加しました。
前日(15日)原田さんとJR久留米駅で合流し新幹線🚅~鹿児島行き~途中、熊本駅で高木さんと合流しました。車窓からの景色を眺めながら三人の会話が弾み、数十年前の若き頃、友達と旅行したことを思い出し楽しく過ごしました。
鹿児島駅で途中下車~昼食~原田さんのお気に入りの鹿児島ラーメン🍜が美味しかったです。
16時過ぎ宮崎入りしホテルで皆さんと合流~18時から「巣立ちの歌」の練習があり~その後は皆んなでの夕食を楽しみました。😀
今回の演奏会は大阪のコンテストと違ってプレッシャーもなく、皆んなで楽しむ事ができました。出演者の皆さんも楽しく演奏🎵~されているのが特に印象に残りました。中島先生や文屋さんの演奏♬~も素晴らしく、久し振りにゆっくりと聴かせて頂きました。
演奏会(^^♪~終了後~皆さんと記念撮影~会場近くを歩きました。大淀川の橋から見た夕日が目に入り撮影しました。
翌日(17日)~三人(原田、高木、久保田)で鹿児島観光~西郷隆盛銅像~史跡洞窟~磯庭園~照国神社⛩️参拝~車窓から見た桜島~磯庭園から眺めた桜島は雄大で素晴らしかったです。
大阪に引き続き今回の宮崎フェスティバル参加もコロナ禍の中、演奏♩♬~旅行を楽しむ事ができ、参加して良かったです。
先生、ご指導有り難うございました!!
久留米教室:原田 秀徳
フェスティバル開催日16日の前日から宮崎市へ足を運ぶことになりました。JR久留米駅から11時発の新幹線に乗車、途中熊本駅で高木さんと合流し鹿児島駅で昼食(こむらさきラーメン+泡を一杯)を取りました。
鹿児島駅からは「特急きりしま」に乗車。車中では三人でWhisky200ml🥃を楽しみながら飲みました。そして16時半に宮崎に到着。
Hotel到着後、早速皆さんと練習開始です。練習1時間を終えてからは近くの居酒屋にて前夜祭が始まりました。皆さんと大変盛り上がってきて、時間が進むほどにアルコール🍻も比例して、この時の中島先生の心中を思うには『明朝はホテルを8時に出るのに、こいつらこんなに呑んで明日は大丈夫か~?』と心声が聞こえてきそうでした(苦笑です)!
16日朝、皆さん昨夜の泡の残りもなく気分爽快な様子。徒歩10分ほどの会場へ、リハーサルのために予定どおり8時にHotelを出発しました。
会場ではリハーサルまでの待ち時間も練習です。また最後のギリギリまで第二メロディからのリズム等をお互いに確認し合い「いざ出番」です。今回は4~5回の練習でのフェスティバル参加でしたが、本番では練習の時の心配もなんのその。とても楽しく演奏する事が出来て満足🙆♂️してステージから降りる事ができました。
他の参加者の演奏も一生懸命、聴く方も一生懸命さが感じられて朝10時から17時までの時間はあっと言う間に過ぎて行きました。
特記~
筑紫野教室の猪俣さんが応援に会場に来てあったので驚きましたけど嬉しかったですね。
「猪俣さん、有り難うございました!」
終了後は勿論「打ち上げ」です。猪俣・福永・久保田・高木さんと5名で今日の演奏の事、ハーモニカの事などを語り合い、また「泡でも盛り上がり」楽しい時間を持つ事が出来ました。
17日には久保田、高木さんとで鹿児島プチ観光をしようと10時頃に宮崎を離れ、昼頃に鹿児島に到着しました。そこから磯庭園~天文館~照国神社~etcと三人でenjoyしてきました。
宮崎フェスティバルは参加された方の『ハーモニカを楽しく・一生懸命』の気持ちが伝わってきてすごいなと感じました。また宮崎県の県民性なのか、私たちが道に迷って困っている時や写真を撮っている時に優しく声をかけていただき、宮崎の方の優しい~大らかな気持ちを感じました。
今回はフェスティバルに参加できた事、一美塾の皆さんと一緒に演奏を頑張った事、色々と語り合えた事はとても有意義な3日間でした。
中島先生~皆さん「ありがとうございました!!」
北九州教室:文屋 功
西日本ハーモニカコンテスト(8月1日)の応援で大阪に駆けつけましたが、大アンサンブルと久留米の小アンサンブルそれぞれの素晴らしい”ハーモニーのひびき”に感激しました。皆さんハードな練習を経てコンテストに臨んだと聞いてましたので、堂々の演奏には頭が下がりました。
私は体調を崩し、練習にそして勿論、コンテストに参加出来ず申し訳なく思ってました。そんな中、中島先生、清水先生から”宮崎ハーモニカフェスティバル”で人数が少ないので応援参加しないか?との連絡が入りました。即、喜んで参加の旨返事申し上げました。もともと複音ハーモニカソロでの演奏をすることにしていたのですが、練習不足もありアンサンブル演奏で皆の足を引っ張ったのではないかと思い申し訳ない気持ちです。
フェスティバルの翌日、都城の友人の案内での霧島観光🐂、これも久しぶりの旅行気分で愉快な宮崎でした。西日本ハーモニカコンテストでは応援しか出来なかった私にこんなチャンスを頂き中島先生、清水先生そして、アンサンブルの皆さんに感謝です。ありがとうございました。🙏
講師:中島 一夫
●フェスティバル前日
フェスティバルの前日(10月15日)、予定では自宅を13時頃発つ予定であったが、頼まれていたハーモニカの修理に思いのほか時間がかかり、家を出るのが大幅に遅れる。私と宮崎に行くのは愛犬ケンタ🐕と猫のアラちゃん🐱。長い道中、相棒がいるということは理屈抜きで心強い。ケンタは我が家に来てもう15年。元々前足に障害があることに加えて加齢が原因で、自力歩行ができなくなった。猫のアラちゃんは6年程前、熊本県荒尾市の県道脇でうずくまっているところを保護。車との衝突が原因で後ろ足が麻痺し、こちらも歩行ができない。それに加え神経麻痺により自力での排尿ができないため、私が1日に2回、圧迫排尿で処理をしている。
病院の先生によると脊髄振盪(せきずいしんとう)という病名で、野球などでバッターの打ったボールが頭に強打して身体の一部が麻痺する病気のようなものだとのこと。回復する場合もあればしない場合もあるとのことだった。アラちゃんの場合は回復せずに現在に至っている。後ろ足は動かないが、前足2本で家の中を俊敏に動き回ることができる。体が小さい、コンパクトにできているということはメリットが大きいことを実感する。
保護した日がちょうど荒尾教室のレッスン日だったため、荒尾の「荒」を取って「アラ」と名付けた。ケンタ、アラちゃん共に、90歳を超える母には荷が重すぎるので連れて行くことにしたのだ。
●宿泊先のホテル到着、合同練習
自宅から宮崎市民プラザまでは距離にして約250km、車🚘で約3時間。自宅を出たのが14時30分過ぎ。途中、えびのパーキングエリアで一時休憩。寝たっきりのケンタが床ずれしないように体勢を入れ替える。この時、佐賀教室の吉村幸子さんからショートメールが入る。宮崎フェスティバルの激励メールだ。気にかけてくださったんだなと思うとうれしくなり一段と気合いが入る。宿泊先のホテル瑞船(すいせん)には17時30分に到着。ホテルでの合同練習の予定時刻18時までに少し時間がある。アラちゃんのおしっこ処理をし、食事🍱も与えてさあ~これから合同練習開始。
合同練習は予定どおり18時から開始。場所はホテルの食堂。全員揃うと食堂内にしばし緊張感が漂う。皆さんがしっかりと練習を積んできたことが伺われる。練習では、特に各小節の頭を揃えることに注意して曲全体を4~5回繰り返す。こういうときは練習をし過ぎるとかえって明日の演奏に悪影響を及ぼしかねない。そこで1時間足らずで切り上げることにした。
●楽しい懇親会、懐かしい昔を振り返る
練習が終わると楽しい懇親会だ。これがあるから宮崎まで来たと言っても過言ではない。指導者としては不適切な発言かもしれないが。🙇場所はホテルフロント係お勧めの居酒屋。近くということで歩いて行ったが、場所が分からず結構歩いたような気がする。今回集まったメンバーは久留米教室から3名、北九州・天神・龍田・チャントの各教室から1名、それに私を加えると計8名。それぞれ教室は違ってもハーモニカをこよなく愛する仲間たちだ。
ハーモニカ教室を開設する前は、自分自身の練習のことだけを考えればよかった。しかし現在は、福岡・佐賀・熊本の3県に10の教室を抱え、指導や各教室への移動、発表会(全体発表会と各教室の発表会を含めると年間22回)、吹きまくり会(月2回)、編曲、ホームページの運営等の業務に多くの時間が割かれ、なかなか自由な時間が取れない。必然的に自分自身の練習時間もかなり減ってしまった。
清水講師と2人でライブや福祉施設等での慰問演奏を週に1回の割合でこなしていた頃が懐かしい。こんな昔に戻りたいなあと思うときがある。人をあまり気にせずに自由に時間を使うことができたからだ。ハーモニカに割く時間もたくさんあった。しかし、当時の生活に戻れば素晴らしいハーモニカ仲間との出会いはないだろうし、ましてやクロマティックハーモニカが九州の地に根付くこともないに違いない。人間、時間があり過ぎると無為に過ごしてしまうものだ。そんなことを考えれば、今のような生き方ができることをむしろ感謝しなければと思う。以前のように練習時間を確保することは難しいが、集中力をさらに研ぎ澄ませて乗り切ろう!!
懇親会はハーモニカ談義で大いに盛り上がった😃。上下関係のある職場の飲み会などは本音で語り合うことがなかなか難しい。しかしこういう趣味のサークルはそんな世界とは無縁だ。久保田さんから、中島先生!易しいアドリブの曲を作ってください!!との注文が入る。これは私がいつも気になっていることだ。一美塾の教則本も未完のままなので、これを仕上げたら本腰で力を入れたい。一美塾の皆さん、今しばらくお待ちくださいね。
懇親会は2時間ほどで終了。中野小夜子さんだけ宿泊先のホテルが私たちと違うのでここでお別れ🙋♂️。後の者は全員徒歩でホテルへ。最短距離で戻ったためか、帰りは早かったなあ!
ホテルに着き部屋で休息。入浴を済ませてベッド🛌に横たわる。明日までこのまま眠りたいところだがそうはいかない。朝方まで3時間置きぐらいに車に戻り、ケンタの体勢を入れ替えた。
●フェスティバル当日、リハーサル
宿泊先のホテルから会場の宮崎市民プラザまでは徒歩🚶で約5分。主催者の作田嘉余子さんから、「当日は会場の宮崎市民プラザに8時半までに来てください。リハーサルをしますので。」という連絡📞が事前に入っていたので、全員8時過ぎにホテルを出る。ホテル前の駐車場で記念撮影をし、私は文屋さんを車に乗せて、その他は徒歩で会場へ向かった。
まずは作田さんに挨拶をしなければと楽屋から舞台に入る。案の定、作田さんが音響担当者と打ち合わせをしている。本番前の最後の打ち合わせなのだろう。途中で話をさえぎるのも失礼だ。そこで待つこと5分。やっと話をすることができた。
リハーサルでは曲の途中まで演奏して感触を確かめた。会場に響き渡る音が実に心地良い。各パートの音量バランスも申し分ない。きっと満足のいく演奏ができるに違いない!!
●本番前の最後の練習
フェスティバルは1部(一般の部)と2部(プロの部)の構成。1部は37組で、アンサンブル一美塾(演奏曲:巣立ちの歌3重奏)の出番は18番目、文屋さんは33番目(演奏曲:「青葉の笛」幻想曲)、私は35番目(演奏曲:川の流れのように)である。
演奏は予定どおり11時から始まった。開演して30分も経っただろうか、全員楽屋に集合し最後の練習を行う。特に1コーラス目から2コーラス目に入る繋ぎの部分を確認した。先程舞台でリハーサルをしたためか、皆さん、本番を前にして落ち着いている。
●アンサンブル一美塾、舞台に立つ!!
演奏する曲は村野四郎作詞、岩河三郎作曲による合唱曲“巣立ちの歌”。1965年に作られ1970年代頃から小中学校の卒業式でよく歌われた曲😭だ。これを聴いていると自然に涙が出てきて心が洗われる。私たちはこういう曲を後世に残していかなければならないと思う。
この曲は3重奏で3コーラス(歌であれば3番まで)で構成されている。厳密に言えば、2コーラス目(2番目)だけ2ndパートが2つに分かれるので、2コーラス目は4重奏となる。
本来この曲はゆっくりとしたテンポの曲であるが、この3重奏は2コーラス目だけテンポが速くなる🏃。だから2コーラス目でリズムに乗って演奏できるかが成功の鍵だ。
いよいよ私たちの出番だ。深呼吸をして舞台中央へ向かう。一列に並び、ゆっくりと客席を見渡す。落ち着いて!と自分自身に言い聞かせていると、打ち合わせどおり原田秀徳さんが前に出て客席に向かって一礼。そしてゆっくりとこちらを向き、大きく腕を振り下ろした。この曲は1stパート、江﨑尚美さんのハーモニカで始まる。江﨑さんの力強いハーモニカの音が会場内に響き渡った。それに歩調を合わせるように各パートが一斉に奏でる。大船🚢がゆっくりと港を出帆するような順調な出だしだ。特に3rdパートの音量は申し分なく、曲全体の重厚感が増している。
問題の2コーラス目に入った。最初の出だしは2ndの2パートの高木美和さん。期待どおりに軽快なリズムを作ってくれた。後はこのリズムに乗って各パートが上手く演奏できるかどうかだ。そしてもう一つ。この2コーラス目に華やかさを添えるのが2ndの1パートの役割だ。担当はダイナミックな演奏が持ち味の中野小夜子さん。こちらも期待どおりの演奏をしてくれている。存在感バツグンだ。
演奏は2コーラス目の後半に入る。この後半部分で3rdパートが確実にテンポを保ち続けられるかどうかちょっと気がかりだ。練習ではたまにテンポが速くなることがあり全体が乱れてしまったからだ。しかし本番で強い3rdパート。期待どおりの安定した演奏をしてくれた。
残るは3コーラス目(3番目)のみ。このメンバーなら最後までちゃんと演奏してくれるに違いない。その期待どおり、エンディングもピシャッと決まりフォルティシモで締めくくった。会場に一瞬静寂が走る。と次の瞬間大きな拍手に包まれた。👏思い描いたとおりのすばらしい演奏であった。メンバーの誰もがそう感じたに違いない。
●ソロ演奏、マイクの違いに少し戸惑う
今回の宮崎フェスティバルでは、当初アンサンブル演奏だけに出場しようと思っていたが、作田さんと電話で話をした際に、まだ間に合うので是非ソロ演奏を!!とのことだったので、美空ひばりさんの名曲「川の流れのように」を演奏することにした。
ソロ演奏はリハーサルなしの一発勝負だ。マイクを手に持って演奏する者にとっては、マイクの形状等が非常に気になるところだ。なぜなら、初めて使用するマイクは大きさ・形状・重さがいつも使っているマイクと異なるため、手に持ったときに違和感を感じる場合がある。これが演奏の出来不出来を大きく左右するのだ。
「川の流れのように」はテクニック的にはそんなに難しくはないが、ビブラートやベンドを上手く効かせないと単調な演奏になってしまう。表現力が試される曲である。
さあ、いよいよ私の出番だ。あらかじめ提出していたコメントが会場にアナウンスされる。
~~私のレパートリーの中で一番好きな曲です。川がゆっくりと流れていくその雄大さはビブラート奏法、切なさや悲しみ😢はベンド奏法というように、この曲は、ハーモニカの持つ特性を如何なく発揮できる曲だと思います。知らず知らず歩いてきた細く長いこの道。振り返れば遥か遠く故郷が見える・・・大切な人、故郷を思い浮かべながらお聴きください。~~
アナウンスが流れると同時に舞台中央へと進む。そしてマイクスタンドからマイクを外して手に持った瞬間、感触が少し違うぞ!!と思った。想定していたことではあるが、私が普段使っているマイクより一回り小さくて軽い。グリップ部分が小さいため握りづらく、手に持っていても地面にストンと落ちてしまうような感覚がある。カラオケが流れ始めた。そして最初の音を出すまでの数秒間の間、何度もマイクを握りなおして感触を確かめた。
そして第一音を発した瞬間、あっ!!カラオケとハーモニカの音量が少し大き過ぎるのではないか・・・と感じた。しかし、私が聴いているのはあくまで演奏者用モニターから出ている音であり、客席に流れている音ではない。ここで意識的にハーモニカの音量を下げたらカラオケの音に負けてしまい、ハーモニカの音が埋没しかねない。そこで、割り切って日頃練習で出している音を維持することにした。客席の皆さんがカラオケとハーモニカの音量をどう感じていたかは分からないが。
演奏時間にしてちょうど5分。マイクに違和感はあったものの最後まで落ち着いて演奏できた。
●第2部:プロハーモニカ奏者の演奏を客席で聴く
フェスティバルも2部に入った。プロ奏者4組の演奏である。プロであるから当然ではあるが非常にレベルの高い演奏であった。
一番印象に残ったのは、浅見安二郎先生の最後の曲「浜辺の歌」。ブルースハープの哀愁のある音色に自然と涙が流れてきた。実は浅見先生には以前、一度だけお会いしたことがある。クロマティックハーモニカでベンドがなかなかできずにいた時期に、確か和谷泰扶先生のレッスンを受けに上京した折、浅見先生のご自宅を訪問し、個人レッスンを1度だけ受けたことがある。本番前に楽屋へ行き、先生にあのときのお礼を述べた。レッスンを受けてすぐにベンドができるようになった訳ではないが、あのレッスンがきっかけでいつの間にかベンドができるようになっていた。先生に、感謝!感謝!である。
●すべてのプログラム終了
1部、2部のすべてのプログラムが終了した。会場出口付近は人でごった返している。今日一番の立役者作田さんを囲んで記念撮影をする。江﨑さんは明日、用事があるとのことで、一足先に帰路に就かれていた。猪俣、久保田、高木、中野、原田、福田さんの6名は今日、宮崎に1泊🏨されるとのこと。文屋さんは明日ご友人と霧島観光🐂をされるそうだ。私も1泊したいところだが高齢の母がいるので2晩家を開けるわけにはいかない。皆さんには申し訳なかったがケンタ、アラちゃんを乗せて宮崎市民プラザを後にした。
●最後に
今回の宮崎フェスティバルは西日本ハーモニカコンテスト後に参加を募った関係で、本番までの合同練習がわずか4回だった。しかし、皆さん、そのことを自覚していてちゃんと自主練習を積んだ上で臨まれていたので、非常に質の高い練習ができた。
また今回のフェスティバルに参加して、一美塾以外のハーモニカイベントに参加することは非常に価値のあることだということを再認識した。そのイベントがクロマティックハーモニカではなくてもハーモニカをこよなく愛し情熱を注ぐ人がいる。そのことを自分自身の目👁で見て、耳👂で聴いてそのエネルギーを感じる。これは今後のハーモニカ人生に必ずプラスとなって働くはずである。
最後に、はるばる福岡から応援に駆けつけていただいた猪俣さん、客席でハーモニカ仲間が聴いてくれている、そのことがどれだけ心強かったことか。それから思いがけないメールをいただいた吉村さん、本当に有り難うございました。人はいろんな人の支えがあって生きている。ハーモニカ人生もまたしかりである。
充実した2日間を過ごすことができたことに感謝しながら帰路に就いた。
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