年間の発表会が22回
一美塾(Kazumijuku)の最大の特長は圧倒的に多いイベントの数です。ハーモニカに限らずピアノやギター、コーラスなどの音楽教室では、年に1回または2回の発表会が一般的ではないでしょうか。これは人前で演奏する機会が年間1、2回ということを意味します。しかしこの回数は楽器の習得には非常に少ないと言わざるを得ません。
楽器全般に言えることですが、演奏のレベルを上げていくためには、年間を通してモチベーションを維持していくことが大事です。そのためには人前で演奏する機会を数多く持つ必要があります。
一美塾(Kazumijuku)では年に2回の全体発表会と各教室毎の発表会(年2回)をしています。現在10の教室がありますので、発表会は合計22回になります。そして教室毎の発表会には他教室からの参加もできますので、発表会だけでも年間を通して22回参加することができます。全体の発表会は、ちょっとリッチな気分を味うためにホテルの会場で行っています。教室毎の発表会も気分を変えて、喫茶店や地域の交流施設等で実施しています。
豊富なイベント数
一美塾(Kazumijuku)では、発表会の他にもさまざまなイベントを企画しています。
月2回の吹きまくり会、年1回の夏期合宿、表現力アップ講座(不定期)等です。吹きまくり会とは、カラオケボックスで歌を歌うようなもので、自分の好きな曲や今取り組んでいる曲を何回も演奏することができます。参加は自由で事前予約は必要なく、好きな時に来て、好きな時間に帰るというようにしています。
このように、一美塾(Kazumijuku)にはハーモニカ演奏をする機会がふんだんにありますので、生徒さんは仕事や家事などの合間を縫って自由に参加することができます。演奏する機会が増えれば目標が定まり、モチベーションも格段に上がります。それがひいては生きる喜び・生きる力につながります。一美塾に入って人生が変わったという声をたくさん聞きます。
一美塾(Kazumijuku)は仲間同士の絆が強い!!
一美塾(Kazumijuku)ではグループレッスン中心の指導体制を取っています。もちろん個人レッスンも行っていますが、グループレッスンが主ですので、個人レッスンを主とするハーモニカ教室よりも生徒さん同士の絆が強いのではないかなと思います。一美塾では、各教室の発表会には他教室からの参加もOKとしていますので、教室間での交流も活発です。他教室の生徒さんと意気投合して一緒にデュオの練習をしている方もおられます。
ハーモニカを末永く続けていくためには、一人でも多くの仲間を作り、互いに切磋琢磨していくという環境に身を置くことが大事です。ハーモニカを止めたいと思う時もあるでしょう。自分自身や家族が病気になればハーモニカの練習どころではありません。そんな時、気の合う仲間が周りにいたら何とか踏ん張れます、よし!頑張ろう!!という気持ちになります。励まし、励まされるという共生、共助ですね。
一美塾(Kazumijuku)は、ハーモニカを生涯のパートナーとして、仲間同士で支えあいながら楽しく人生を送るということを目指しています。
ハーモニカを始めるのに年齢は関係ありません。楽譜が読めなくても大丈夫です。みんなで温かくお迎えしますので、これからハーモニカを始めてみようかと思っておられる方は、勇気を持って一歩を踏み出してください!!
一美塾(Kazumijuku)は基本を重視 急がば回れ!!
一美塾(Kazumijuku)では基本を重視しています。特にスケール(音階)練習は大事です。野球選手がバットの素振りを何回もするように、スポーツに限らず音楽の世界も一つの基本動作を繰り返し行うことはとても大事です。一美塾では、ハーモニカの持ち方や動かし方などの基本動作、基本練習を繰り返し行い、無理なくステップアップできるような指導体制を取っています。
誰でも好きな曲を早く演奏したいと思うものです。しかし基本練習をおろそかにしているといつまで経っても演奏のレベルは上がりません。結局、最初に戻ってまた基本からやり直しということになりかねません。
急がば回れ!(Isogaba Maware!)とは、私たちの師匠、山名雄三先生がよく言われていた言葉です。
※「急がば回れ」(Isogaba Maware)はGoogleの自動翻訳(英語)では誤って訳されます。
【英語で閲覧している方へ】
Isogaba Maware!(日本の諺)は「Hurry Up!」ではありません。「More haste less speed.」という意味です。
ハーモニカのくわえ方には、
パッカー奏法とタンブロック奏法がある。
クロマティックハーモニカのくわえ方にはパッカー奏法とタンブロック奏法の2つがあります。
パッカー奏法は1つの穴をくわえて吹き吸いをします。これに対してタンブロック奏法は、複数(2つ以上)の穴をがばっとくわえ、舌でその一部を塞いで音を出すというものです。タンブロックのタンは舌(tongue)のことです。発音は「tˈʌŋ」で「tongue」の「g」は「グ」と発音せず、日本人には「タン」と聞こえます。そして舌で一部をブロック(塞ぐ)して音を出すので、タンブロック奏法と言います。なぜこのような方法で音を出すのかということについては、話が長くなるのでここでは説明を省略しますが、タンブロック奏法にはそれなりの利点があり、特にクラシックの曲には、タンブロック奏法でしか演奏できない曲が数多くあります。
一般的に、ジャズ・ポピュラー系の奏者はパッカー奏法で、クラシック奏者はタンブロック奏法で演奏します。(※この分け方はあくまで一般的なものです。クラシック奏者でもパッカー奏法で演奏する人もいるでしょう。)
一美塾(Kazumijuku)では、通常パッカー奏法による指導を行っていますので、パッカー奏法についての話であるということを前提にお読みください。
パッカー奏法では一般的に、口先をすぼめて(タコの口のように尖らせて)吹き吸いをすると言われています。この一般的に言われているくわえ方が、一美塾では少し違っています。それは、口先を細くして1つの穴をとらえるという点では同じなのですが、一美塾(Kazumijuku)の特長は”深くくわえて吹き吸いをする”ということにあります。結果的に、一般的に言われているよりもかなり大きなくわえ方になります。
深くくわえるその理由は?
なぜ深くくわえるかということですが、それには理由があります。
1つには安定感が非常に増すということです。ハーモニカを浅くくわえて口の先端でとらえるよりも、ハーモニカを少し口の中に押し込んで吹くとハーモニカをしっかりととらえることができるようになります。
2つ目は特に低音域の音に重厚感が出てきます。つまり太い音(”太い音”というのは大きな音のことではありません。)を出すことができるようになります。
3つ目は、深くくわえることに慣れると瞬時に浅いくわえ方に変えることができるようになります。これはどういうことかというと、深くくわえて重厚感のある太い音を出した次の瞬間、浅くくわえて艶のある色っぽい音を出すということが、比較的簡単にできるようになります。つまり音色に変化を付けることができるようになります。役者で言えば、太い声を出す男性役と高いきんきんとした声の少女役を同時に演じることができるようになるというわけです。
プロの域に達すると、深いくわえ方と浅いくわえ方では差はなくなると思いますが、初めてこのハーモニカを手にする人が、一般的に言われているような方法でハーモニカをくわえると、口元が極端に小さくなってストロー1本が通るか通らないかという大きさになります。こうなると空気の通る道が極端に狭くなるため、大きな音を出そうとしても出せなくなります。音色もキンキンとした金属音に近い音になってしまいます。また特に高音域で音量がガクンと落ちてしまいます。
一度身に付いたくわえ方(ある意味で”その人の奏法”と言ってもよいかもしれません。)はなかなか矯正できません。指導した直後は深くくわえて吹き吸いをすることができても、ものの1分も経たないうちにまた元の吹き方に戻ってしまいます。ですから一美塾(Kazumijuku)では、入会されたその日から深くくわえるようにと指導しています。
AさんはBさんよりも深くくわえている場合でも、Cさんと比べると浅いくわえ方になっているかもしれません。ですから、浅いくわえ方と深いくわえ方は相対的なものであると理解してください。
一美塾(Kazumijuku)では深いくわえ方を推奨していますが、これはあくまでも一美塾の指導方針であるということを付け加えておきます。指導者によっては、深いくわえ方を推奨しない方もおられるでしょう。
これを読まれた方は、それでは、どちらを選べばよいのか、無責任な言い方をするな!と言われるかもしれません。
しかし、指導者や団体等が変われば、その指導内容が異なるのは自然なことです。これはハーモニカに限ったことではありません。他の楽器やスポーツにも同じようなことが言えます。
例えば、流派が多く存在する空手の世界では、突きや蹴りの方法は流派の数だけあると言われます。
「深いくわえ方をする」ということに関しては、私たちの経験から学んだことであり、この方法は理にかなっていると考えていますので、ここで敢えて述べています。しかし、これはあくまでも”推奨する”ということであり、浅いくわえ方を否定するということではありません。この点、誤解のないようによろしくお願いします。
およそ文化、芸術というのは長い時の経過により、あるものは収れんされ、あるものは複雑に分化していきます。音楽もしかりです。多様性があるからこそ人はそこに魅力を感じエネルギーを注ぎます。
ハーモニカをこれから始めてみようかと考えている人には、くわえ方も色々あるのか、何か面倒くさいなと思われるかもしれません。しかし、それほどハーモニカは奥の深い楽器なのです。誰でも2~3ケ月ぐらいで上手になるなら、興味も失せ、モチベーションも下がり長続きはしないでしょう。
グループレッスンは個人レッスンと異なり、基本的に全員で同じメニューをこなしていくことになります。しかし、経験者の中に一人入っていくのは誰しも心細く感じるものです。続けられるだろうかという不安感が常に付きまといます。一美塾ではそうならないように、新たな入会者があれば、講師の1人が基本的に3ケ月は付きっきりで指導に当たります。こうすることで教室全体が円滑に進みます。この3ケ月は一応の目安と考えてください。
一美塾(Kazumijuku)の特長をまとめると
1 演奏する機会が圧倒的に多い
2 会員同士の絆が強い
3 基本を重視した指導法である
4 深いくわえ方をする
5 2人の講師が指導に当たる
クロマティックハーモニカ道場・一美塾
2021年1月3日